7月19日 例会
admin≫
2008/07/19 22:38:22
2008/07/19 22:38:22
今日は、「北大阪」の経営研究会の例会が、新大阪江坂東急インホテル」であったので
行って来ました。講師は、今年の新春セミナーの分科会講師の「バイマ-ヤンジン」さん。

厳しいチベットの大自然に育まれた力強い歌唱力とそのみずみずしい感性で
何千倍という競争に勝ち残り、中国国立四川音楽大学に入学され、
大学では西洋オペラを専攻。卒業後同大学専任講師として教壇に立つ傍ら、
中国各地で数多くのコンサ-トに出演。
1994年来日後、日本でただひとりのチベット人歌手として、
チベットの音楽、文化、習慣など紹介するため全国的にコンサート活動をされ
1999年夏アメリカのアーカディ音楽祭に出場、ニューヨーク国連本部コンサ-ト公演。
同年NHKのドキュメンタリー番組でも取り上げられる。
ユーモアたっぷりの語り口で、日本とチベットの文化の違い、
家族のあり方などを論じる講演も多くの人々の感動と共感を呼び、
教育関係、企業、学校等からも高い評価を得、テレビ、ラジオで度々紹介されている。
ご講演の内容は、
故郷の子供たちに教育を!とはじめたチベットの学校建設活動も大きな成果をあげ、
今では9つの小学校とひとつの中学校が開校、日本とチベットの子供同士の交流も積極的に
行なっている。草原地域には学校がないところも多く、母も学校に通えなかったため、今も字が
読めません。手紙を書けないのはもちろん体の調子が悪くて病院に行っても、渡された薬の
処方箋が読めません。その苦い体験のなかで、母がもっとも衝撃を受けたことがありました。
ある日、母は病気の治療のため、都会に出ました。たまたま公衆トイレに行ったのですが、
男・女と書いてある字が読めず、男性トイレに入ってしまい、中にいた人にひどく罵られたのです。
体が震えるほど悔しくてしかたがありませんでした。字が読めないため、他にもたくさんのつらい
思いをしました。それだけに「自分達はどんな苦労をしても、子供達は絶対学校に行かせる」と
決心したのです。
そんな強い思いで両親は町に定住し、雑貨店を開きました。でも何代にもわたった放牧生活を
いきなりやめるわけにはいけません。8人の兄弟のうち1番上の兄がすべての家畜を引き継ぎ
ました。ですから兄だけは小学校さえ行くことが出来ませんでした。大学まで出してもらった私は
本当に幸せです。教育を受けたおかげで私の知識、視野は広がりました。日本に来てからは、
それまであまり意識しなかった故郷チベットに対する思いも一層強くなっていきました。

「いつかオペラで世界の舞台に立ちたい」というのが、私の夢でした。でも最近「音楽鑑賞」
「国際理解」等いろいろなテ-マで日本の小、中、高等学校で公演し、子供達と交流する
機会が増え、いろいろと考えるようになりました。「日本の子供たちってなんて幸せなの」と
思うようになったのです。素晴らしくりっぱな学校にはきれいな教室があって、もちろんペンも
ノ-トもいくらでもあります。室内体育館、そしてプ-ルまでそなえている学校がほとんどです。
その一方で同じ子供なのに、たまたまチベットに生まれたため、小学校にさえ行けない子が
たくさんいるのです。そのようなことを考えると、どうしても自分一人の夢よりも、故郷のために
役立ちたいという使命感のほうがどんどん強くなってきました。たとえ小学校だけでも通えるように
なったら、そこで学んだ多くの知識がその子供たちの将来、そしてチベットの将来にどんなに役に
立つことでしょう。
遊牧民は草原に転々と移動しながら暮らしています。そのうえ一家で何百頭もの家畜の世話を
しなければいけません。子供ももちろん大切な労働力です。ですから、その生活に合った学校を
建てないと学校の建物はできても子供達は通えません。そこで、建物も授業の仕組みも遊牧民の
生活に合うように作っていきたいと思います。

日本は国土もそれほど広くなく、資源に恵まれているわけでもありません。けれども、早くから
教育に力を注ぎ、国民全体の素質を高めてきました。豊富な知識と高い技術によって、日本は
世界の経済大国になりました。また自らが豊かになっただけではなく、青年海外協力隊のような
人的支援、ODAのような物的支援によって、たくさんの困っている国や人々も助けています。
チベットの社会がここまでになれるのはいつのことでしょう。もちろん私一人の力ではどうする
こともできないかもしれません。でもその明るい将来のため、皆様に応援していただきながら、
私はひとりのチベット人として一生かけて頑張っていく所存です。
今も学校の倒壊によりたくさんの子供が傷つき、亡くなっています。
困っている人がいれば、民族に関係なく、手を差し伸ばさなければなりません。
チベット学校建設推進協会としても支援活動をすることにしました。
四川省大地震救援金のご寄付
郵便振替
口座番号 00980-6-144786
口座名称 チベット学校建設推進協会
※郵便局にある「払込取扱票」の通信欄には必ず「四川省大地震救援金」と明記してください。
まずバイマーヤンジン自ら100万円を出し、最初の救援金とさせていただきました。
今年の8月には被災地に向かう予定です。
皆様のご支援、ご協力よろしくお願い申し上げます。
行って来ました。講師は、今年の新春セミナーの分科会講師の「バイマ-ヤンジン」さん。

厳しいチベットの大自然に育まれた力強い歌唱力とそのみずみずしい感性で
何千倍という競争に勝ち残り、中国国立四川音楽大学に入学され、
大学では西洋オペラを専攻。卒業後同大学専任講師として教壇に立つ傍ら、
中国各地で数多くのコンサ-トに出演。
1994年来日後、日本でただひとりのチベット人歌手として、
チベットの音楽、文化、習慣など紹介するため全国的にコンサート活動をされ
1999年夏アメリカのアーカディ音楽祭に出場、ニューヨーク国連本部コンサ-ト公演。
同年NHKのドキュメンタリー番組でも取り上げられる。
ユーモアたっぷりの語り口で、日本とチベットの文化の違い、
家族のあり方などを論じる講演も多くの人々の感動と共感を呼び、
教育関係、企業、学校等からも高い評価を得、テレビ、ラジオで度々紹介されている。
ご講演の内容は、
故郷の子供たちに教育を!とはじめたチベットの学校建設活動も大きな成果をあげ、
今では9つの小学校とひとつの中学校が開校、日本とチベットの子供同士の交流も積極的に
行なっている。草原地域には学校がないところも多く、母も学校に通えなかったため、今も字が
読めません。手紙を書けないのはもちろん体の調子が悪くて病院に行っても、渡された薬の
処方箋が読めません。その苦い体験のなかで、母がもっとも衝撃を受けたことがありました。
ある日、母は病気の治療のため、都会に出ました。たまたま公衆トイレに行ったのですが、
男・女と書いてある字が読めず、男性トイレに入ってしまい、中にいた人にひどく罵られたのです。
体が震えるほど悔しくてしかたがありませんでした。字が読めないため、他にもたくさんのつらい
思いをしました。それだけに「自分達はどんな苦労をしても、子供達は絶対学校に行かせる」と
決心したのです。
そんな強い思いで両親は町に定住し、雑貨店を開きました。でも何代にもわたった放牧生活を
いきなりやめるわけにはいけません。8人の兄弟のうち1番上の兄がすべての家畜を引き継ぎ
ました。ですから兄だけは小学校さえ行くことが出来ませんでした。大学まで出してもらった私は
本当に幸せです。教育を受けたおかげで私の知識、視野は広がりました。日本に来てからは、
それまであまり意識しなかった故郷チベットに対する思いも一層強くなっていきました。

「いつかオペラで世界の舞台に立ちたい」というのが、私の夢でした。でも最近「音楽鑑賞」
「国際理解」等いろいろなテ-マで日本の小、中、高等学校で公演し、子供達と交流する
機会が増え、いろいろと考えるようになりました。「日本の子供たちってなんて幸せなの」と
思うようになったのです。素晴らしくりっぱな学校にはきれいな教室があって、もちろんペンも
ノ-トもいくらでもあります。室内体育館、そしてプ-ルまでそなえている学校がほとんどです。
その一方で同じ子供なのに、たまたまチベットに生まれたため、小学校にさえ行けない子が
たくさんいるのです。そのようなことを考えると、どうしても自分一人の夢よりも、故郷のために
役立ちたいという使命感のほうがどんどん強くなってきました。たとえ小学校だけでも通えるように
なったら、そこで学んだ多くの知識がその子供たちの将来、そしてチベットの将来にどんなに役に
立つことでしょう。
遊牧民は草原に転々と移動しながら暮らしています。そのうえ一家で何百頭もの家畜の世話を
しなければいけません。子供ももちろん大切な労働力です。ですから、その生活に合った学校を
建てないと学校の建物はできても子供達は通えません。そこで、建物も授業の仕組みも遊牧民の
生活に合うように作っていきたいと思います。

日本は国土もそれほど広くなく、資源に恵まれているわけでもありません。けれども、早くから
教育に力を注ぎ、国民全体の素質を高めてきました。豊富な知識と高い技術によって、日本は
世界の経済大国になりました。また自らが豊かになっただけではなく、青年海外協力隊のような
人的支援、ODAのような物的支援によって、たくさんの困っている国や人々も助けています。
チベットの社会がここまでになれるのはいつのことでしょう。もちろん私一人の力ではどうする
こともできないかもしれません。でもその明るい将来のため、皆様に応援していただきながら、
私はひとりのチベット人として一生かけて頑張っていく所存です。
今も学校の倒壊によりたくさんの子供が傷つき、亡くなっています。
困っている人がいれば、民族に関係なく、手を差し伸ばさなければなりません。
チベット学校建設推進協会としても支援活動をすることにしました。
四川省大地震救援金のご寄付
郵便振替
口座番号 00980-6-144786
口座名称 チベット学校建設推進協会
※郵便局にある「払込取扱票」の通信欄には必ず「四川省大地震救援金」と明記してください。
まずバイマーヤンジン自ら100万円を出し、最初の救援金とさせていただきました。
今年の8月には被災地に向かう予定です。
皆様のご支援、ご協力よろしくお願い申し上げます。
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