6月 8日 十人十色
admin≫
2011/06/08 21:31:35
2011/06/08 21:31:35
今日は、名古屋から9月の講演会の打ち合わせに来られていました。
だいたいこういった打ち合わせは一か月前ぐらいからなのですが、
担当者の人柄と言うか性格と言うか意気込みによってそれぞれ違います。
以前、前日まで何の連絡もなくて逆にこっちが不安になってきて、
こちらから担当者の方に連絡をしたこともあったりして、こういった
対応にも人それぞれって言うか十人十色が出ます。
でもそれでは対応がバラバラになったりするので一応の、マニュアルを
作成して配布しているのですが、あまり読んでいないかもしれません。
マニュアルを完璧にして、この通りにやらせればいいんだ。と強く言ったり
する人もいると思う。しかし、どんな立派なマニュアルを作っても、私の経験では、
その通りにやらない人が多い。なぜやらないか。怠ける。それと自分のやっている
作業をどうしたらもっとよくなるか考えながらやる。この2つだと思う。
どちらがいいかといえば、多くの人は当然考えながらやるほうです。そして、
考えながらやるためには、創意工夫のヤル気がないとできない。
「マニュアル人間」という言葉がある。マニュアルがない,あるいはマニュアルに
書かれていない場合,主体的に考え状況を察知した行動を,とることができない
ような人物について使われるようである。だいたいにおいて,否定的なニュアンスがある。
以前に、社内の休日出勤の際に差し入れにマクドナルドでハンバーガー60個を注文したときに
「店内でお召し上がりですか,それともお持ち帰りですか」と女子店員に笑顔で聞かれた。
60個も注文する客が一人で「店内でお召し上がり」になるとは常識では考えたらわかるはずで、
思わず「相撲取りでも60個も店内でたべれんやろ!」と言ったことがある。おそらく
「接客マニュアル」に書かれてある手順に機械的に従ってしまったということになる。常識的な
客からすると「バカかこいつ」というように受け取られてしまうことになる。
いまの時代は気が利かない、仕事のできない若者ばかりで困る,と嘆く友人たちも多い。
それは若者が「マニュアル人間」だからではない。逆に,その若者がマニュアルを読みもせず
多寡の知れた己の経験・才能に頼むか自分勝手な思い込みで仕事をしているだけだからである。
だいたいそんな愚痴をこぼすこの友人たち自身が、きちんと若者を指導しているか怪しい。
場合によっては、製造業や飲食業では「仕事の技は先輩から盗むものだ」なんていったりしているに
決まっている
仕事で必要なのは天才ではない。マニュアルに書かれたことを必要なときに運用して確実に
遂行できる人間である。普通の技術者なら3日かかる仕事を超絶技巧で10分でやってしまう
天才よりも,文書で習得した知識をもとにその仕事には3日かかると見積りができ,仕事の計画・
設計ができ,3日で確実に目標品質でそれを果たせる者が必要である。仕事で大事なのは,期待・
スリリングよりも確実さだからである。個性でうまく事をなす者よりも,実務の具体的経験から
準拠すべき文書の問題点を指摘・改善して組織に伝えることのできる者が必要である。
この場合,そういう人間を育てることが出来るからである。それが「技術」というものです。
「なぜか機転の利く仕事のできる奴」よりも「書かれた通りに確実にやる奴」のほうが絶対に
ありがたい。たまに天才的なひらめきで凄い仕事を100に1回やってのける者より、一生懸命に
マニュアルを勉強しつつもなかなか身に付かないが、100に99回同じ成果をあげ、確実に
成長するマニュアル人間のほうが社会人らしくて私はそれ求めている。仕事は確実が一番なのです。
だいたいこういった打ち合わせは一か月前ぐらいからなのですが、
担当者の人柄と言うか性格と言うか意気込みによってそれぞれ違います。
以前、前日まで何の連絡もなくて逆にこっちが不安になってきて、
こちらから担当者の方に連絡をしたこともあったりして、こういった
対応にも人それぞれって言うか十人十色が出ます。
でもそれでは対応がバラバラになったりするので一応の、マニュアルを
作成して配布しているのですが、あまり読んでいないかもしれません。
マニュアルを完璧にして、この通りにやらせればいいんだ。と強く言ったり
する人もいると思う。しかし、どんな立派なマニュアルを作っても、私の経験では、
その通りにやらない人が多い。なぜやらないか。怠ける。それと自分のやっている
作業をどうしたらもっとよくなるか考えながらやる。この2つだと思う。
どちらがいいかといえば、多くの人は当然考えながらやるほうです。そして、
考えながらやるためには、創意工夫のヤル気がないとできない。
「マニュアル人間」という言葉がある。マニュアルがない,あるいはマニュアルに
書かれていない場合,主体的に考え状況を察知した行動を,とることができない
ような人物について使われるようである。だいたいにおいて,否定的なニュアンスがある。
以前に、社内の休日出勤の際に差し入れにマクドナルドでハンバーガー60個を注文したときに
「店内でお召し上がりですか,それともお持ち帰りですか」と女子店員に笑顔で聞かれた。
60個も注文する客が一人で「店内でお召し上がり」になるとは常識では考えたらわかるはずで、
思わず「相撲取りでも60個も店内でたべれんやろ!」と言ったことがある。おそらく
「接客マニュアル」に書かれてある手順に機械的に従ってしまったということになる。常識的な
客からすると「バカかこいつ」というように受け取られてしまうことになる。
いまの時代は気が利かない、仕事のできない若者ばかりで困る,と嘆く友人たちも多い。
それは若者が「マニュアル人間」だからではない。逆に,その若者がマニュアルを読みもせず
多寡の知れた己の経験・才能に頼むか自分勝手な思い込みで仕事をしているだけだからである。
だいたいそんな愚痴をこぼすこの友人たち自身が、きちんと若者を指導しているか怪しい。
場合によっては、製造業や飲食業では「仕事の技は先輩から盗むものだ」なんていったりしているに
決まっている
仕事で必要なのは天才ではない。マニュアルに書かれたことを必要なときに運用して確実に
遂行できる人間である。普通の技術者なら3日かかる仕事を超絶技巧で10分でやってしまう
天才よりも,文書で習得した知識をもとにその仕事には3日かかると見積りができ,仕事の計画・
設計ができ,3日で確実に目標品質でそれを果たせる者が必要である。仕事で大事なのは,期待・
スリリングよりも確実さだからである。個性でうまく事をなす者よりも,実務の具体的経験から
準拠すべき文書の問題点を指摘・改善して組織に伝えることのできる者が必要である。
この場合,そういう人間を育てることが出来るからである。それが「技術」というものです。
「なぜか機転の利く仕事のできる奴」よりも「書かれた通りに確実にやる奴」のほうが絶対に
ありがたい。たまに天才的なひらめきで凄い仕事を100に1回やってのける者より、一生懸命に
マニュアルを勉強しつつもなかなか身に付かないが、100に99回同じ成果をあげ、確実に
成長するマニュアル人間のほうが社会人らしくて私はそれ求めている。仕事は確実が一番なのです。
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