4月25日 人格形成
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2011/04/25 23:59:59
2011/04/25 23:59:59

今日は、T塾の一日目で講演がありました。今回の講師は経済小説の「ハゲタカ」の
モデルになった株式会社 せおん 代表取締役 越 純一郎(こし じゅんいちろう)氏です。
越 氏は、1978年東京大学法学部卒業、日本興業銀行入行。12年にわたるニューヨーク勤務を含め、
22年間に日米でM&A、証券化などに従事。2000年、興銀を退職しシグマ/千秋薬品グループの
再建に着手、約3年で再建を完了。その後、ベンチャーキャピタル、電力会社、各社の顧問・
役員を歴任する一方で、経営者・実務家の育成に注力。事業再生実務家協会理事、東洋大学
経営学部客員教授。講演・著作多数。
とても軽快な口調で話しかけられるように聞く側としてもすっーと入ってくる心地よさが
ありました。講演内容として最初に医者の例え話をされたのですが、例え話がうまい人は
話もうまいと言えるかもしれないです。私も例え話が上手くできるように心がけてるのですが。。
その例え話で、医者という職業には、どんな能力がなくてはいけないかは二つあるということで、
医者は、人の命に関わる職業ですから、変な人格の人が医者になるのは望ましくありません。
実際にドイツの医師の国家試験には、人格の試験があって、変な人格の持ち主は医者には
なれないそうです。では人格がマトモであれば、ヤブ医者でもいいのでしょうか? そうは
いかないと言うことです。。やはり人格と能力の両方が必要です。英語では、
「マインドセット」「スキルセット」と言いますが、「マインドセット=人格」
「スキルセット=能力」と言われました。
有利な人生を築くにはどうすればいいか、ということについても同じように考えれば
このマインドセットとスキルセットを磨くと言うことです。つまり、「人格と能力の両方を磨く」
ことが大切だということです。ヘッドハンターも、ここを重視します。ヘッドハンターは、
企業から「こういう人材を採用したい」というリクエストを受けます。そのリクエストの
シートには、「マインドセット」「スキルセット」の二つがしっかり書かれてあります。
特に外資系の会社の人材採用の場合には、マインドセットの中に「integrity」という
単語がよく書かれているということで「integrity」とは、「高潔な人格」という意味です。
外資系の企業でも、人格が重視されてます。「能力さえあればいい。英語ができればいい。」
などという考えは大きな勘違いだということを伝えられていました。
それと、決心さえあれば、方法は必ず見つかるということ。お金がないのであれば、
お金を解決する方法もあります。最初から難しいだろうとあきらめた人が、結局は実現できない。
あきらめなければ、実現できる。実現できるかできないかの運命の分かれ道は、
「あきらめないかどうか」です。能力があるかないかは、分かれ道にはなりません。
お金があるかないかも、分かれ道にはなりません。と言う言葉には何回も頷いてました。
講演の中で、人生に成功するために必要な資質についてのお話がありましたが、
成功された方々の、大多数の成功者に共通した点があるというのは、要するに
「ものには、必ず理由がある」(偶然ではない)ということです。第一に、能力だけで
成功した人はいないという共通点があります。能力的にピカピカだという人は、半分くらいで、
必ずしも能力面では恵まれてはいなかったという人も多い。東京大学出身、ハーバード出身、
そういう人ばっかりじゃないと言うこと。2つめの共通点は、「最初はお金がなかった」という
人が多い。お金持の家に生まれてしまうと、固い決心や強烈な憧れを持つことができなく
なってしまうというデメリットもあります。そして3つめの共通点、これが大事なのですが、
成功された方々は、自分の考えと力によって自分の人生を企画・設計しようという考えのもとに
一年一年を暮らしている。ぼんやりと生きてはいません。と言うことでした。
ご講演と質疑応答での4時間半でしたがアッと言う間でした。久しぶりに面白い講演でした。
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